oekakizamurai’s diary

赤い仮面は謎の人、どんな顔だか内緒だよ

開戦前夜

1年生き延びた。予想されることのトーンはいまも変わっていないが、政府の行動についての予想はかなり外れた。ここまでの非合理性は予想外であった。そしてまさかあるわけないと思っていた五輪を強行しようとしている。

 

張作霖爆殺と中国での戦争開始も、マスメディアが御用になびいたとはいえ真珠湾も、まさかねえのまま始まってしまったのではなかったろうか。私たちはいま、それが戦争ではないのがせめてもの幸いだけど、同じようなまさかねえを追体験しようとしているのではないだろうか。

 

日々の糧のために逃げることもできないまま、あるいは逃げるための糧もないまま、カウントダウンはもう2ヶ月をきっている。

トンネルの途中で

解除・・・だと?

10万円を払うことができるのは通貨発行権のある政府しかないけど、緊急事態期間中毎月払うことへの明確な拒絶の意思を表明すること。

報道から黒川法案を消すこと。

ぐらいの効果しかみえないが、他になにかあるのか?

医療体制は脆弱なままだし、トンネルの天井が崩れてくる予感しかしない。

もし生き延びていたら振り返るために、トンネルの入り口での予想を書いておこう。

海外の記事をみるかぎり、人々の接触を8割以上カットしていない日本は、新型コロナ感染状況については米英の後追いをするというのが合理的な予想だろう。そこで状況の悪化を受けて、連休明けに後追い的により厳格なかたちでのロックダウンが採られる。しかし、10万円一律給付もその段階ではまだ実行できていないくらいだから、ロックダウン期間長期化に伴って必要となる生存のための所得補償(つまり、10万円をロックダウン期間中は毎月給付するような)に踏み切るまでに、日本政府は時間をかけるはずだ。そこで5・6月は生活困窮者の増加が社会問題の上位にあがり、6月あたりで生存のための所得補償政策が表明される。ここまでのところで、キャッシュフローをぎりぎり回すことで生存してきた企業の倒産が重なり、遅れながら国から企業に対する固定費補償がとられるかもしれない。そのように予想するのは、均衡財政を復活させたいと頑張る人々が財政赤字の明らかな持続的拡大を目にしてどうでもよくなって、というか相対的な政治的発言力を低下させて、抵抗を弱めると思うからである。もしも医療組織が崩壊せずに保っていたならば、これが夏の終わりまで続く。崩壊してたら年内には終わらない。でもたぶん秋には終わるものと予想しておく。

トンネルの先の景色は、外食・旅行関連、デパート、イベント関連の企業の半数が消滅している。それに伴って失業者が増えている。交通は売上減少が制度的に補償されているところは残る。他にも・・・あると思うけど、そういう状態からの復興が始まる。

あと、補償のかたちで政府支出が増えたら物価は上がるか?生活必需品の生産が維持され、その生産物を購入するだけの支出が行われる分には消費者物価はあがらない。ときどきマスクのようにボトルネックにかかる商品の価格は上がるが、やがておさまる。政府支出は、日銀から政府が借りることによって当座預金残高を得、これで民間銀行を通じて住民に補償が行われるのだから、政府財政赤字残高は増える。その結果として民間の純貯蓄残高は増えるが、その貯蓄が支出されなければ商品の平均価格は上がらない。それに支出の大部分は民間銀行の貸出によって賄われるため、不動産投機が発生しそうもない状況では銀行貸出=企業借入が増えるわけがないので、消費財、資本財、資産財の平均価格は上がらない。こう考えると、物価上昇は起こらず、ましてや、円が信認を喪失するような事態は起こらない。たぶんそのような状態を経験して、通貨が納税手段として強制するような権力が国家に残されているかぎり受容されるのだ、という貨幣理解が世の中に受け入れられることになると予想する。

 

しらんけど。

https://www.youtube.com/watch?v=1hu0wUqBLWY&feature=youtu.be

 

ごめんね、といわれるとなんだかせつない

野外のスケッチであんなふうに色が出せたらどんなに楽しいだろうと、ときどき柴崎春通さんの水彩チャンネルを観ていた。もちろん、何十年ものキャリアを積み重ねたプロに及ぶべくもないのだけど、具体的な技法も説明してくれるし、紹介された絵具や道具を求めて、何年か練習したらちょっとは近くなれるんじゃないかな、と期待しながら。でも実際に描いてみても全然ダメ、改善の気配すら感じられない。プロはアトリエ環境で計画的に作品を仕上げるものなのだろうけど、動画のいくつかは現場で描いているので、現場スケッチを重ねていけば、ある日なにか悟るときがくるといいな、と期待したのだ。

でもそこは素人の浅ましさ。数か月変化が見られないとなんか根本的に違ってるんじゃないかと思っていろんな本を買って、そうかーマスキング液ってのがあるのかー、とかいまさらなことを知った。これは、水彩スケッチでハイライトは白く残す必要があるのだけど、小さい部分や細い線をちまちま残せないから、必要な技術なのだ。だけどこれって片手にスケッチブックとパレット掴んで立ったまま仕上げる現場じゃ使えないじゃん。柴崎さんの動画ではマスキングなんかしなくてもペンナイフのひっかきで思い通りに白抜きができているんだけど、どうもうまくできない。なにか根本的な勘違いがあるのかな?

・・・なんて彼我の差を局所的な技術習得の有無に矮小化して、いつものように仕事から逃避して柴崎チャンネルにアクセスしたら・・・

www.youtube.comうん。私が間違ってた。

(でもどうか無理なさらず、素敵なレッスンを続けてください。楽しみにしてます)

プロの仕事

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分断差別の歴史を超えて和解へ 『生き抜け、その日のために 長崎の被差別部落とキリシタン』(1) : 書籍 : クリスチャントゥデイがあるけれど、それを見てもなお読むべき本。

取材対象の嘘を見過ごさない妥協なき丹念な取材はもの書きの基本を教えてくれる。

https://i2.wp.com/www.kyobunkwan.co.jp/xbook/files/2016/07/7qy8pp70.jpg?w=135&ssl=1